マイベーシックノート
みひろぎさんの本。半年くらい前に買った。2013年末刊だが、2016年になって読んでも、写真が古臭くみえず色あせないところがベーシックの真髄を表している。
ただ、「毎朝、服に迷わない」の人の本もけっこう良くて、おふたりのポリシーで、特徴的に相反するのがバッグについてである。みひろぎさんは、バッグはベーシックカラー(黒、グレー、ベージュ(グレージュ))押しで、山本あきこさんはカラーバッグ押しである。
同じ30代でも、好きな服を着られる機会が多い人は山本さん、既婚で学校行事が多いとか職業柄だとかの理由でスタンダードを求められる人はみひろぎさんが参考になりそう。
フランス人は10着しか服を持たない
10着ではなかったのが衝撃だったが、原題はLessons from Madame Chic なのである。著者に非はない。マダムシックのレッスンとして読んでいると、自分もパリシックを疑似体験している気がして、楽しくページを進められた。しかしふわふわと心地よい読み物としては良いが、実用書としては物足りない。
とくに本書の根幹であるのだから、ワードローブの説明に実際の服の写真か、少なくともイラストを入れてほしい。ぐっとわかりやすくなると思う。第2弾も読んだが、こちらにも写真やイラストはなく、1冊目よりさらに抽象的になっていたので、どちらか買うなら1冊目のほうが良いと思う。2冊目はより一層ふわふわしている。
ともあれ、この本をきっかけにフランス本やコーデ本が流行った。タイトルだけで時代(というと大げさか)を作ってしまったし、10着しか持たない、と堂々と言い切っているあたりいっそすがすがしく、にくめないヤツといった感じである。
フランス女性の働き方
あまり参考にならなかった。著者の生活や経歴がゴージャスすぎる。「フランス女性は太らない」という著書が有名のよう。そちらを買えばよかった。