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スクラップ・アンド・ビルド

読んだ本

第153回芥川賞受賞作。「火花」と同時受賞したもの(たしか)。掲載号の文藝春秋を買い逃したので、図書館で借りたのだが、待つこと半年、今さらながら話題本を読む。

 

メモ

- 芥川賞を受賞した話題作では、蛇にピアス、乳と卵が好きだ。この二作も評価が割れるのでお好みの問題も多分にある、という前置きをしつつ、「スクラップ・アンド・ビルド」はわりとフツーだった。火花だけだとバランス悪いから堅実な作品を抱き合わせたという印象。2番でバントみたいな。

- 男性って、にわか政治ニストがぽちぽち存在していて、非力な人間が大局を吠える図式というか、その辺りうまく表現されていて面白かった。

- 最後、爺さんをどうにかしてしまうのかと思ったら、あっけなく日常に戻っていた。このふわふわ感にがっかりする気持ちは否めず。芥川賞なら、もっと骨太なシーンや結末のすごみを求めてしまう。

- 実母の忌憚ないセリフ回しを除き、ぐさっとくる描写があまり無い。

- 若者と介護という題材が年配審査員に、面白いネ!と思われたんだろうか。

- 読み終えた後、スクラップ/ビルドというタイトルにしっくりこなかった。老人のスクラップ、若者の再生ってことなのかなと思うけど。

- 1歳半のこどもを5、6キロはあるだろう、という描写があって、いや5、6キロって生後3ヶ月くらいだけど、、と思った。わざとボケているのか、よくわからない。