君に届け30

最終巻。
15巻くらいまでが好きで、そのあとはなんとなく読んでいたけど、25巻ころからの、あやねちゃんの初恋編がまたすこぶる良く、また新刊がでるときのわくわくが盛り返してきた。

そして最終巻。
そうだろうなあ、と予想しつつ、あやねちゃんの恋は実らなかった。清々しいくらいに潔い。その後編ではゴールインしてたらいいなあと期待しつつ、あっさり別の人と結婚していて欲しかったりもする。

風早くんと爽子のラストは意外だった。恋愛カタログの時代とは違うんですよね...
3年前の爽子がそんなこと言い出すと想像できましたか、私はできませんでした。


同じ自治体の遠距離なのになんでこうも悲観的なのかと思っていたら、道内は遠い、というコメントをどこかで聞いて、あっ、北海道内って地点によっては東京⇄大阪レベルに離れている、ということに気づいた。北幌というネーミングからして、東京⇄名古屋くらいの感覚?しかも東海道新幹線ほどポンポンこないだろうし。
むしろ東京に出たあやねちゃんのほうがアクセス的には近いのかもしれない。

ともあれ、連載中に自分自身の環境も変わって、おとなになって、それでも楽しめたのだから良い漫画だな、と思った。

映画ドラえもん のび太の宝島

楽しみにしていた、春休みのドラえもん映画「のび太の宝島」。

しかし予告期間が長く期待し過ぎたのか、去年のカチコチがすこぶる良かったためか、いまいち面白くなかった。ちなみに宝島は前作公開時点でドラえもんの衣装などメインビジュアルが決まっていた。今年の予告はお月さまとうさぎのワンカットである。

前売りプレゼントを受け取ったときから、予感があった。
今作の前売り特典は、ピカピカひかるドラえもんの宝箱なのだが、赤緑黄の点灯速度がかなり早く、じっとみているとオトナでも目がおかしくなる。ピカチュウを忘れたのか。危ないのでこどもからはそれとなく取り上げて隠してしまった。なんというか、いちいち細部がこども目線ではないのだ。それは本編にも言える。

ストーリーは全体的にサマーウォーズとかデジモンぽい。別にドラえもんじゃなくて良いというか、これはドラえもんじゃないと思う、ドラえもん冠をつけた別の映画である。

そして全編を通じて感じるとってつけた感。ドラえもんの対象年齢ならアニメに不条理があって良いのだけど、それを全部説明していくのである。そう、ものすごく説明的。こどもアニメは、雨が降ったら海になったって良いし、かばんから目玉焼きが出てきたって良いのである。
すべての不条理を逐一説明するから味気ない、冗長になる。
恐らくコアメッセージに据えたのであろう、父と子の葛藤にしても、去年のクレヨンしんちゃんでがっちり描いているし、重複する客層からすると、これまたしりりの劣化版という印象になってしまう。
オーソドックスなギャクもなく、モノローグが多く、大人が大人視点から降りずに作ったドラえもんという感じだった。こどもは置いてきぼりなのだ。
上映中、下の息子は飽きてしまうし、上の息子は楽しんだみたいだけど、もう1回いこうとは言わなかった。(去年のカチコチは、もう1回見に行きたいとしつこくせがまれ、2回見た)

エンドも尻切れトンボで脚本を回収しきれていないし、冒険のひとつひとつのエピソードが薄く、ドラえもんならではのダイナミズムがない。大きく風呂敷を広げて結局は製作期間が間に合わなかったという印象だ。

映画ドラえもんは年1ペースで公開され、時期をずらすことができない。ツギハギだらけでも春になったら公開なのである。航海、公開、後悔。

次作ではいつものドラえもんに戻っていると良いなあ。ドラ映画初期、あんな大作を連投できたなんて、藤子先生は偉大だった。

星野源のエンディングは良かった。あとからフレーズがけっこう降りてくる。PVもロンスカななのにエロティックですごかったけど。

君の膵臓をたべたい

ずっと気になっていた、ようやく読了。

君の膵臓をたべたい。まずその鮮烈なタイトルに引きつけられる、ナオコーラ以来の衝撃である。ネーミングの勝利である。
大好きな人が膵臓がんにかかって、憎いがん細胞を丸呑みしてしまいたい、とかいう意味で、世界の真ん中で〜のような展開かと思ってたけど、違った。世界の真ん中で〜は読んだことないけど。

テーマは重くタッチはライトな青春小説だが、純文学の要素も十分にある。ラノベも好きなのだけど、文体さえ整えたら、芥川賞だっていけるのに、と思った。描写がとても良かったり、月並みだったりするムラはありつつも、長さをぐっと凝縮してリライトしたら、もっと広く読まれるのだろうなあと思う。

死因だが、私はすごく好きだった、死因が好きっていうのもなんだけれど、この結末に、あ、ああ...という取り戻せない感覚が迫ってくる。あらゆる覚悟をして毎日を過ごしている人間は世界に数人なのではないかと思う。見通しがついてしまう現代に生きる者たちがどうしても退化させてしまう部分である。

表現手法として、名前がかっこ付きになっているのも良かった。まるで恋愛ゲームのような設定だけれど、この視点は無かった、この発想には気付かされた、というコロンブスの卵的な三人称の使い方、これが良かった。

ラノベ志望さんという背景とweb投稿というチャネル上、全体に軽さが含まれるのだけど、きっとたくさん本を読んでいる方なのだろうし、キラリと光るフレーズがけっこう撒いてあって、すごく良いなあと私は思った。読んで良かった。

こういう荒削りながら、新鮮な視点の物語って、ほんとう映画化に向いている。映画やっているの知らなかったから、ビデオで見たい。

すでに映像化はされているのだけど、神木くんとか渋谷くんを当てはめて読んでいた。

蜜蜂と遠雷

良かった。さすが恩田陸
夜のピクニックも好きだった。

青春を、天才を、とてもドラマティックに、そしてリアルに反すうさせてもらった。天才児ネタの物語はどうしても背伸びの要素が出るので白けてしまうことがよくあるのだけど、静岡のコンクールを本当によくお調べになったのだろう、それがきっとふわふわしがちな天才児ネタを地に足つけたものにしている。

コンクール結果も、さすがの選択というか、とても納得する終わり方で、ベストエンドと言いたい。

近似の題材はコミックであれば、ピアノの森とか、神童だとかが好きなのだけど、ペンひとつで音楽を語る、奏でる、というのはいかにも情緒深い。私の想像している音は、他の人と同じではない。活字を追いながらそれぞれの脳内でそれぞれが思う神曲を回している、少ない情報量からの、その分岐の豊かさがテキストメディアの醍醐味だと思った。

フランス女性は太らない

レコーディングダイエットの指南、そしてヴーヴ・クリコのポジショントーク、といった印象が強いけれど、そうだった、レコーディングという手があった、と思い起こさせてくれたので私にとっては良本である。
早速レコーディングして、というかレコーディングするぞ、と思い立ったらすでに間食が減ったので、とても効果がある。ランチについていたババロアをひとくち食べて、好みじゃないとわかった、少量だし普段ならそのまま食べているところ、これでカロリー摂取するのはもったいない、と思い直して、半分で残した。これはすごい効果だ。ひとくち目で決断すべきだったという反省は残るけれど。
ほかには飲み物はホットにすべきだったけど、暑いのでアイスコーヒーにした。そのぶん糖分を足さずストレートで飲んだ。
こういう反省と小さな改善を繰り返し、なんだか今回は成功しそうな気がする。

本書に関しては、訳の言い回しが読みにくいのが難点。それとレシピはきっと良いものなのだろうけど、素材集めの時点で地の不利があり、見てるだけで気が遠くなり、ジャパンではお味噌汁でいいや、と思って、肝心のスープやらのページを飛ばしていたので、自分はフランス女性にはなれないな、と思った。しかしこれって、フランス人は服10着に似てる、出版日からすると、こちらが元祖かな。

8/25
朝なし
水ボトル
玄米ごはん カツ お味噌汁 サラダ 酢 胡椒
ババロア1/2 ★これ要らなかった
アップルパイ☆
アイスコーヒーM ☆

イラストでときめく片付けの魔法

こんまり先生の第1作から、ベッドリネンは洋服扱い?と気になっていたのだが、本書によると小物扱いだった。すっきりした。
とにかく小物の定義がけっこう広い。小物の解説だけでさんぶんのいちくらいのページを割いているのではないか。
自分の片付け祭りはずいぶん前に終わったのだけど、家族が増え、あっという間にゼロリセットされている。家族の品は、片付け非対象なのだけど、もう、自分以外のモノがめちゃめちゃ多い。
ただ、こんなのも人生の一時期だけだと考えて、とりあえず、自分のものだけでも片付け続ける。でもほんとうにまとまった時間が無いのだ、時間なさすぎ。
ということは自分にはベストだと考えていた持ち物量よりもさらにぐっと減らさないといけないのだ。いま持てる自分の時間で管理できる量がベストな持ち物量だとすると、ほんとうに減らさないといけない。
でもあと1年半くらいしたら、けっこう自分の時間が持てるので、それまでフタをするのもありか。問題を先送りするのだ。しかしそれって、1年半を捨ててるに等しい。その間に自分が不慮の事故で死んでしまったら。やっぱりいまものを減らさないといけない。
などとうだうだ考えた。

プラチナエンド 6

あとからあとから都合の良いルールが出てくるので、謎解き要素はイマイチなのだけど、絵が綺麗なので、買い続けている。とにかく絵が美しい。週刊でない分、書き込みが半端ない。週刊でなければここまで極められるのか、と考えると週刊誌って存在がご無体だな、と思った。